鬼滅の刃の「パワハラ会議」、無惨様の気持ちはわかる。

少し時間ができたので、アニメ「鬼滅の刃」を観てみました。

 

放送時か連載時かわかりませんが、当時話題になっていた「パワハラ会議」なるものも観ました。

 

この会議は鬼の総大将である鬼舞辻無惨が配下の鬼を招集して一方的に詰める会で、作中で2回描かれています。

 


第1回は直属12体(十二鬼月)のうち下から6体(下弦の鬼)がターゲットとされていました。

 

下弦6体のうち1体が倒され会議が開かれたのですが、鬼たちが弁明したり、逃げようとしたり、懇願したり、何をしても無惨の機嫌を損ね、最終的に1番手を残して全員無惨に殺されました。

 

まあ、無惨はもともと下弦に見切りをつけて解体を目的としていたので、会議ではなくただの処刑の会として考えれば、何も問題は無かったのでしょう。

 

ジョッチョは最初、1体だけ見せしめに処刑し、残りの鬼により一層頑張ってもらえば……とも思ったのですが、中途半端に生かして裏切られたり、鬼殺隊に倒されて研究材料や成長の糧にされたりすることも考えれば、その場で全員自らの手で処刑するほうが安全と無惨は判断したのかもしれませんね。

 


第2回では上位6体(上弦の鬼)の6番手が倒されたことによって会議が開かれ、招集された上弦の鬼たちに無惨は「もっと死物狂いでやれ」とプレッシャーを掛けていました。

 

しかし無惨は「お前たちに期待しない」と見放すセリフを言いつつも、下弦のときみたいな処刑は行わなかったので、相当な人材不足と考えられます。

 

 

漫画は読んでいないのでこのあとの展開は分からないのですが、もう少し鬼たちの統率やマネジメントを上手にやれば、無惨にも勝ちの目はあったのではないかと思う日々です。

 

群れることができないという縛りが一番重たいですが、せっかく全員特殊な能力持ちなので、コンビを組ませて動かすことができるのであれば、まだまだやりようはあったかと思います。

 

また、大目標に調査や研究があるのにも関わらず、力(パワー)のみが正義になっていたのも良くないですし、無惨が直属12体にそれぞれ指示・統率するのも無茶だったと思うのです。

 


まあ、でも、こういった組織も世の中にはままあるので、無惨の気持ちも分かるときがあります。

 

鬼たちも、上弦でも下弦でも、役付きになったらもう少し頑張れることもあるんじゃないかな……と端から見ていて思います。

 

また、配下の鬼たちが無惨に服従の姿勢でいることは、リアルな世界よりはまだマシです。