遠くへ行きたい

動物園の推進力が乏しいです。

 

誤解を恐れず極端に言うのであれば、最大の問題は、動物園内に「金儲けをしたい」「ターゲットに財布を開けさせたい」「自園に金を落とさせてやりたい」というような、金儲けにステータス振りされた動物が少ないことです。

 

もう少しマイルドに言うと、「商品をお客様に手に取ってもらいたい」「商品をより多くの動物に知ってもらいたい」と、こちらから自発的に働きかけようとする動物が少ない。

 

更にもう少し細かく言うのであれば、思っていたとしても行動に移せている動物が少ない。

 

これは動物たちの性格なのか、動物園の風土なのか、言葉では表しにくいものが複雑に絡まって現状に至っている気がします。

 

 

弊園の良いところは、ものづくりにしろ何にしろ各檻を通して連携しながらひとつのものを作り上げる園内一貫な体制ですが、裏を返せば、何をやるにしても各檻を通さないと成立しない動きが鈍い仕組みになっています。

 

見事にメリットとデメリットがはっきり浮かび上がる組織になってしまっており、再編するにも相応の労力が園内全域に掛かるため、このあたりを調節する場合は全動物に覚悟と気概を求める状態に陥っています。

 

動物を増やして動物園を太らす前にテコ入れすべき問題だったとジョッチョは思っていましたが、時すでに遅し……という感じです。

 

 

いままで幾度となく機会があり、その都度進言してはいましたが、後戻りできなくなってから話を振られてしまったので、どこか遠くへ行きたい気持ちになっています。